FAIと不眠症

不眠症が改善して数ヶ月が経過しました。徐々に力が溜まってくる。そんな感じです。

不眠症が酷かったときは、パソコンのスイッチを入れるのが辛い。新聞、テレビを見ることができない。本当に虚仮のようになってしまいました。
ただ、相場だけは張り続けることができましたが、腕は相当落ちました。順調な上げ相場だったので利益を上げることができましたが、大損の危機は何度もありました。

このままではいけないと思い、酒を止め、夜は8時半に寝るようにしました。
女性と会話をしながら食事をするとその日はよく眠れますので、必死で女友達を食事に誘いました。
サプリメント睡眠薬の類は20種類ぐらい試しましたが、どれもたいしたことはなかった。
夜中に目が覚めても焦らず、秘伝の睡眠薬(春ウコン粉末を水に溶いたもので当帰芍薬散を三錠飲む)で寝なおす。
精神的に安定するので寝る前には必ず林輝太郎先生の相場書を読む。
いろいろ悪戦苦闘しましたが、完治するまで結局3年かかりました。

それが、一昨日、久々に興奮してしまって寝付けません。
あれ、なぜだろう?と自己分析の結果、土日にFAI方式の月足グラフの更新を行なって、興奮したためであることがわかりました。

昨年9月に株の新規売買を停止した後、FAI方式の月足グラフの更新も停止して休んでいました。正月休みにまとめて更新し、今月から単月足の更新を再開したのです。
今月は陽線が多く、買いたい衝動に駆られた銘柄が数多くあり、手持ちの銘柄との入替を真剣に考えました。そうしたことから、興奮状態が治まらず、眠れなくなったようです。

また、FAI方式は多くの銘柄を観察するため、性格的にあっていない場合、ノイローゼになることもあるのではないでしょうか。
林輝太郎先生の「株式上達セミナー」に“1億円ノイローゼ”の話が出てきます。たしかに金額面で1億円という未体験ゾーンに突入したこともノイローゼの原因になるでしょう。

しかし、けっしてそれだけではなく、月足グラフ、場帖で多くの銘柄を観察していても、金は無限にあるわけではありませんから、実際に買うことができるのは24銘柄程度。
その結果、金は増やすことができても、精神的興奮が慢性的に続き、真剣に取り組めば取り組むほど錯乱状態に陥り、ノイローゼ、不眠になるのではないだろうかと経験上、強く感じます。

月足グラフの枚数も多ければ多いほど良いというのは間違いで、己の分限相応、300枚程度でよろしいのではないでしょうか。私の場合も月足グラフが500枚を超えてから、不眠がひどくなりました。
FAI方式のような多銘柄売買は、自分の性格にあった取り組み方、当てようと真剣にならない工夫が必要なのかもしれません。