福井俊彦さんの講演


昨日は前日銀総裁福井俊彦さんの講演を聴きに赤坂見附までいってきた。

印象に残った話は、

○金と情報の親和性
金融と情報は表裏のもので、金は情報によって儲かりそうなところへ国境を越えて移動していく。インターネットによる情報革命はそうした現象を強くしている。

○デフレが続く理由
2050年の日本の人口は9000万人、労働人口は4000万人に減少することは確定しており、人口減は国内経済に対する成長期待の減少につながるから、国内市場の活性化はあまり望めない。

そして、日本人労働者の賃金は要素価格均等化定理により、近隣アジア諸国、特に中国労働者の賃金と比較されるため、上がりにくくなってしまった。

賃金の上昇がなければ物価は安定するから、デフレは続く。

こうした是正不可能な構造的問題に対して、デフレ対策といった政府、マスコミのとらえ方は軽すぎる。
ということであった。



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