勉強のノート

勉強のノート。林輝太郎先生がいろいろな著書の中で推奨しているものです。
93年の秋、人形町の林輝太郎投資研究所に伺ったとき、本皮のリヒトの高級ルーズリーフ(26穴)を奨められました。曰く「道具が大切だ。」

たしかに質感が悪いビニール表紙のノートでは、大切なことを書いても重みが出ませんので、自分が満足できる品質の、愛着がわきそうなものを選べばいいと思います。
安いところで意外と質感がよいのがマルマンのジウリス。2500円ぐらい。

林輝太郎先生が主張する勉強のノートの主な目的は
・ノウハウの蓄積により自分なりの売買法をつくる
・得意技の開発・習得
自己売買ルールの設定
・自分の長所の発見と、それを伸ばす
・自分にあったやり方を絶対に変えないため
・大きな損をしないため
といったところです。

上記以外で私が発見?した勉強のノートの効用は
・自分の心と対話して、本心が明らかになる
・自分の性格・やり方に適合する自分だけの、手作りの教科書をつくることができる
ということです。

「過去の自分の心と対話」
人間どうしても、その場限りの思いつきで刹那的に行動してしまいがちです。
そのときは素晴らしいヒラメキだと思っても日をおいて再検討すると、非現実的でダメなこともあります。勉強のノートで過去の自分の心と対話することで、本心・真実に迫ることができます。

「手作りの教科書」
『商品相場の技術』、『あなたも株のプロになれる』等は優れた教科書ですが、必ずしも自分にあったものではありません。自分の売買がある段階を超えたとき、物足りなさが残るはずです。
勉強のノートで自分だけの教科書を作りあげる。
その作業をすることで、自分の売買の基本的フォームができるのです。