相場の道


林輝太郎先生の相場書は有益なものが多い。そこには林輝太郎流の、プロ相場師になるための世界がある。

けれども、本というものは相場の入り口への地図のようなもので、いくら眺めていてもプロ相場師になるという目的地には着かない。
たとえ、林輝太郎先生の弟子になって直接教えを受けたとしても、師匠が儲けさせてくれるわけではない。
利益を得るための上達・得意技は、相場の実戦において売買を繰り返し、自分で掴むものである。

林輝太郎先生の相場書には多くの入り口が案内されている。
相場で食っていくためには、そのうちの一つを選択しなければならない。
自分の場合には性格に合っていたのでツナギ売買を選択した。

そして、自分なりに利益を出せる方法を掴んだら、それを辛抱強く続ければよい。
その自ら掴んだ利益が出せる『自分の売買法(選択した銘柄、売買方式)』は尊く、世界で唯一の掛け替えの無いものだからである。

 後は『自分の売買法』を練り上げ、固めて、慣れていくだけである。

この段階で、林輝太郎先生の相場書は道に迷わないためのコンパスに役割を変える。
もはや上手くなる必要はないし、新しい知識、技術も必要ないからだ。
苦労して身につけた自分の型、水準、能力を破壊する恐れがあるから、林輝太郎先生以外の本やインターネットで他人の流儀に無防備に接するのは危険・有害である。
不安感から何かせずにはいられないのならば、『自分の売買法』の補強と再確認のための勉強に限定する必要がある。

利益を出せる方法にたどり着いた後は、絶対に『自分の売買法=林輝太郎流』の道を踏み外さないように、目移りしないように、注意して進んでいかなければならない。
それが相場の道というものだ。



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