人間は判断を誤ることがある


激しくおカネが飛び交う株式市場では、わずかな錯覚が方向を大きく狂わせる。
すばらしい売買手法や方法論を知っていたとしても、それを使う者の心構えにちょっとしたズレがあるだけで、勝者になることは難しくなるのだ。
錯覚は、いくら言われても気がつかないから錯覚という。  林輝太郎

人間は判断を誤ることがある。 ジェシーバモ

2人はよく似ていて株も商品も得意だった。
何度も破産したことも共通している。

天才相場師ジェシーバモアすら4回も破産しているという事実は相場で儲けを全うするのがいかに難しいかの証明だろう。

人間の判断力は人それぞれ異なるが、場帖をつけ変動感覚を身につけた熟練相場師でも、欲に目が眩んだ時には錯覚によって判断を誤り、大きなダンゴ玉を抱えてしまい、思わぬ大損を被ってしまうことが多々ある。そんな時は身につけたはずの相場技法は無力で まったく役に立たないのである。

一旦、損をしてしまうと元に戻るまでに多大な労力を要するのは、皆さんご存知のとおりである。

だから、林輝太郎先生は安全策を強調されていたのだと思う。
ところが、安全策では なかなか大きくなれない。大きくなれないと相場で食っていけない。 この思いは僕も いやというほど味わった。
そのジレンマからいかに抜け出すか。
その道筋は誰も教えてくれないし、仮に教えてくれる人がいたとしても他人のやり方は自分にあわないし、うまくできない。だから、自分で見出すしかないのである。

僕の場合は、林輝太郎先生に小豆のサヤ取りを教えてもらい4年間続けたが芽が出ず、その後、林輝太郎先生の本を参考にして、株の下げ相場では製紙株のサヤ取り、上げ相場ではFAIを選択した
たまたま うまくいって独立できたが、会社を辞めて給料が無くなって相場で安定収入を得ようとしたため、判断を誤ってダメな時期にダメな物に手を出して大損したり、ストレスで色々な病気にもなった。そんなときは林輝太郎先生の本を精神安定剤にしてなんとかここまできた。

相場師として うまくいくかどうかは、運もあるし、相場師としての適性もある。
利益が得られるようになって 「よし!」 と思っても、急に玉を大きくせず、分割売買で徐々に拡大していくのが良いようである。慎重で用心深いほうがいい。

難しいけど、安全で利益が得られる取引を選んで、分割売買に徹してダンゴの玉を作らないように心がけ、大きな損をしないように気をつけながら利益を積重ね、大きくなる運・チャンスを掴むしかないように思う。



  相場戦略研究所 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1289/