中を買って、先を売る

 

林輝太郎先生の「株式上達セミナー」p148に

『山本真一氏の 中を買って、先を売る練習』 というくだりがある。

 

 「私が小僧のころ やらされたのは 中を買って、先を売るってえ玉を入れてね、

それを上手に外すんだ。

やさしいんだが、上手く出来るようになるには相当慣れないとだめですよ。

これ(先限-中限の練習売買)をやると相場が怖くなくなることは確かですよ」 (引用終わり)

 

俺は、これと同様の小豆の限月間サヤ取りの練習売買を、林輝太郎先生の指導のもと4年間やった。

 

林輝太郎先生の専門のやり方はツナギ売買である。

その林輝太郎先生に小豆の限月間サヤ取りを教わったのだが、小豆では目が出ず、4年(1993~1996)で脱落した。

 電話で小豆の限月間サヤ取りを辞めることを告げると

「あ゛ー、お前もかー・・・」 という反応だった。

 

しかし、小豆相場が動かなくなって、まったく儲からない。

「これじゃー、プロになれない」 思い余ってのことだった。

 

その後、立花さん的に沖電気を1999年まで売買したが結局は損だった。

 

そんな時、弟に勧められて、400円の安値になった大王製紙株を買ってから飛躍が始まった。

片張りで倍加で大きく利食いしたのだが、王子製紙大王製紙でツナギ売りをした王子製紙も かなりの利益になった。

 

ここから製紙株のサヤ取りが始まった。

大王製紙株を売却した資金で製紙株のサヤ取りを大きくやった。

当時の、日本製紙王子製紙は サヤが良く動いたので、 30-30位の建玉が多かったが、まったく怖くなかったな。

 

小豆の限月間サヤ取りの経験が生きて、利益が出せたのだ。

 

これで資金を作ってFAI銘柄を買って成功、勤めていた会社は2004年で辞めることができた。45歳の時である。

 

『サヤ取りは少数派』 

今も昔もサヤ取りをする人は少数派だ。

小豆の片張りをやる人が限月間のサヤを見ていたり、あるいは小豆と手忙のサヤを見ていたが、サヤ取り そのものを実践するのは、ごく限られた人達だったね。

『億トレⅢ プロ投資家のアタマの中』 林知之著書(林輝太郎インタビュー)より

 

相場では少数派優位の原則があるが、やり方においても少数派を選択するほうが利益を得やすいようだ。

 

今になって、再度サヤ取りに挑戦しているが、昔取った杵柄で、そんなに酷いことにはならない と思っている(笑)

 

 

相場戦略研究所  http://wedscafe.jounin.jp

我楽多亭   http://wedscafe.ninpou.jp/