サヤ取り人生
相場にどっぷり浸かった今の生活は悪くない。相場が生きがいであり、毎日が楽しい。
松辰遺稿に
「相場師の策戦は、ふだんはサヤ取り商いに打ち込みながら、公益上有害な大相場の出現を待つ以外にないのである」とある。
「とすると、自分は相場師の正道を歩んでいるのだ」と、これを読んだ時はうれしく思った。
林輝太郎先生の本に「上げは3年、下げ7年。下げの7年は売るしかないのである」
とあるが、いくら下げ相場でも、闇雲に空売りして取れるほど相場は甘くない。
真っ直ぐ下げてくれればいいが、相場には“戻り”という儲けにくい仕組みがあるから、なかなかうまくいかない。
そこへいくとサヤ取りはいい。失敗しても致命的な損はしないし、熟練によって利益は安定する。
林輝太郎先生のもとで、小豆の限月間サヤ取りを4年間行って身につけたサヤ取り感覚は一生の財産で、今もそれを頼りに生きている。
世の中の多くの出来事は間違っているものであり、不合理、不正、不公平、不平等、不条理なものである。
サヤ取り師である自分は、そうした市場の歪みを積極的に活用して生活源としている。
考えてみれば、自分の半生は世の中が歪んでいるのをいいことに、世間を斜めに渡ってきたサヤ取り人生なのかもしれない。
相場戦略研究所 http://kaz1910032-hp.hp.infoseek.co.jp/