材料出尽し

今朝起きて、ネットでシカゴの相場を確認すると、コーンは暴落。大豆も下げていた。
やはり、知ったら終いという相場常識どおりの展開になりました。
農務省(USDA)の作付見通しと3月1日時点の在庫量発表は、
コーン
2007年作付予測は9050万エーカー、2006年より15%増。(アナリストの事前予想の平均は8798万エーカー)
3/1在庫は60億7000万ブッシェルで、前年同日より13%減。(アナリストの事前予想の平均は59億9400万ブッシェル)

大豆
2007年作付予測は6710万エーカー、2006年より11%減。(アナリストの事前予想の平均は6917万エーカー、米議会予算局の予想は6880万エーカー)
3/1在庫は17億8千万ブッシェルで、前年同日より7%増になっており、最高記録。(アナリストも過去最高を予想)

大豆の場合、事前予想と大して変わらない、むしろ悪くない数字という印象なのですが、コーンが寄付きからストップ張付きの暴落。ストップ安でコーンが売れなくなったトレーダーが大豆を売ったため大きく下げた。やはり、大豆とコーンは一蓮托生。

もともと大豆はコーンの暴騰に引っ張られる形で大相場になった経緯もあり、コーンが下落すれば、いずれは同じ運命をたどるのではないでしょうか。

過去最大の在庫があり、南米は過去最大の豊作なのに、大豆先物は作付け面積減少をはやして高騰しました。
この相場を支えているのは、株式市場やエネルギー・金属先物市場で儲けたファンドの買いです。相当の買い玉が蓄積されており、その売り戻しはいつか実行されます。