光ファイバー

先月、光ファイバーインターネット(FTTH)のパンフレットが頻繁にポストに入るようになり、ある日、NTT代理店のセールスマンからADSLから光ファイバーへ切替をすすめる電話があった。

面倒くさかったので、「今のADSLのインターネット環境が安定しているので、間に合ってます。」と断ったのだが、光電話とか携帯がとか、いろいろ食い下がってきた。
「携帯?持ってませんから。」というと、一瞬 黙った後、あきらめて電話を切った。

気にも止めていなかったが、数日後、NTTの作業車がやってきて光ファイバーの敷設を始めたのである。送電線から綺麗な青色の変換コネクターを介して光ファイバーが我がマンションにひかれたのだ。
すると急に光ファイバーを利用したい気持ちが湧き上がってきた。思えばインターネットを始めた頃は電話線直結のモデム接続(56kbps)を利用していた。
当時はADSLはまだなく、ISDN(64kbps)全盛。
100Mbpsの光ファイバーなどは夢のまた夢、高嶺の花であったのだ。
セールスマンの話、断らなければよかったかなー。

しかし、翌日セールスマンが訪問してきた。今度はよく話を聞いてみると
光ファイバーIP電話サービスで、普通の電話番号を使え、全国一律の格安料金である光電話が利用できるとの事。
毎月の費用は、ADSL+NTT電話回線より、光ファイバー+光電話にした方が回線料金が安いことが判明。当然、工事費はゼロ。
「申し込みます・・・」と答えている自分が、そこにいた。

最近、パソコンの雑誌も読まなくなり、パソコン周辺世界の動きに疎くなっていたのだか、マンション等、集合住宅をターゲットにした光ファイバーの普及が急速に進んでるらしい。
ADSLに対するNTTの逆襲というべきか。

古いマンションに光ファイバーなど無縁のものと思っていたが、世の中は急速に進歩していて、VDSLという切り札が登場していた。
マンションの共有部分まで光ファイバーを敷設し、そこで光ファイバーからVDSLに信号を変換し、各住戸までは電話回線を利用する。
VDSLはADSLの親玉みたいなもので下りで光ファイバー並みの100Mbpsの通信速度を実現できるらしい。

自分では何もせずに、降って湧いたように、最新のインフラを利用できるようになった幸運を、ありがたい、ありがたいと感謝しているのであります。