戻りのメカニズム


昨日ブルームバーグをみてましたら、「相場急騰は金融機関の先物買い戻し」という記事がありました。

東京証券取引所大阪証券取引所が発表した手口による、東海東京証券鈴木誠一マーケットアナリストの見解を紹介したものです。

鈴木さんは、“金融機関の先物買い戻し”が上げ相場の牽引役であるとしています。
「『公的年金の買いが入っている』と、多くの市場関係者は言っていたが、何を根拠にそう言っていたのか」といっています。

年金資金を扱う信託銀行は先週124億円の売り越しでした。年金は高いところを買わないもんね。「年金が買ってる」なんて根拠のない嘘が氾濫するんだなー。

大阪証券取引所の発表では、第3週の金融機関は日経平均先物を760億円と大幅に買い越しており(買い越しは3週連続)、
これは
「銀行などの金融機関はヘッジ目的で先物を売っていたが、3月決算期末を控えて買い戻しを加速している。金融機関は決算期を越えて先物のヘッジ売りを持ち越さない傾向にある」ため。

金融機関がヘッジで売った先物を買い戻すから、先物が現物に対して割高になり、証券自己が先物売りの現物買いの裁定取引を活発に行った結果、相場を押し上げるという好循環。上げ相場で良くある風景。PKOなどではなく、ごく一般的な上げ相場の初期であると考えてよいでしょう。

そうすると、この戻り相場は意外と強いかな。