玉締め

Non-GMO大豆当限(12月限)が異常な値動きをしています。
本日は他の限月が大幅安の中、900円の独歩高。
昨日は他の限月が800円のストッブ安の中、当限だけは800円のストッブ高でした。

こうした現象は普通に考えると、所謂「玉締め」です。
「玉締め」とは、買占めにより一限月だけが異常に高い状況を作り出し、弱気の大衆筋のカラ売りを誘い込む。それに買い向かい、さらに現物も引き取る。そうすることによって売り方を窮地に陥れ、高値で踏み上げさせることをいう。

当初、多くの商社筋が食品大豆の輸入から撤退を示しており、渡し物不足が急騰要因になっていたと言われていましたが、これはそんなものじゃありません。
弱気大衆筋が踏み上げを終えるまで、高値を維持しそうです。ちなみにNon-GMO大豆12月限の納会は12/20。

本日の大引け後の午後4時、東京穀物商品取引所はNG大豆12月限の新規建玉に対して臨時増証拠金10万円/1枚とする発表をしました。通常の保証金は1万2千円、12/1にも4万円の臨時増証拠金が設定されていますから、新規建玉するには合計15万2千円の証拠金が必要という異常事態になりました。

東京穀物商品取引所の混乱はさらに続きます。
午後7時には商品会社に対して『東京NG大豆12月限の新規売買停止』という前代未聞の要請をしたのです。
これは売り方に商社筋のヘッジ玉が多く含まれている証拠ではないでしょうか。

Non-GMO大豆12月限。
はたして納会は、どのような結末を迎えるか、目が離せなくなりました。