円キャリートレード・バブルの崩壊

先週始まった世界的な株安。
「世界が異質な上海株式市場に「連鎖」するのはグローバル市場の誤謬である」という主張がありますが、事件は既に起きてしまったのであって、今更それが間違いだったというのは無意味です。

NYダウは650ドル、日経ダウは1500円下落したのをはじめ世界中の株が下げ、コーン、大豆、その他 国際商品は軒並み暴落しています。

そうした下げが、円のキャリートレードの解消を誘発し、そのための円買いが円を暴騰させ、それが円のキャリートレード実行者に恐怖感をあたえ、さらなる円買いに走らせる。
スパイラル的に円高と国際的な株安、商品安につながるという、けっこうヤバイ状況になりつつあります。
円のキャリートレードの実態はよくわかりませんが、かなりの金額が積み重なっていることでしょう。
今回の暴落で吹っ飛ぶファンドは米国を中心に相当数にのぼるのではないでしょうか。

日本の株式市場が何処まで下げるかは判りませんが、主力株を除けば、さほど買われてはおらず、わりと低水準にありますので、昨年11月の安値は下回らないような気がします。

ともあれ、資本主義の総本山=NYダウが下げ止まれなければ、相場世界は静まらないでしょう。