サムスン電子

長谷川慶太郎先生の「動きを読む」で、
世界一の半導体、液晶のメーカー、韓国の「三星」(サムスン電子)が苦境に陥っているとありました。

「主力製品の液晶、半導体とも、予想を遥かに上回る「値下がり」となった点にある。
携帯電話、薄型テレビとも凄まじい販売競争激化の影響で、予想を遥かに上回る値崩れとなり、その影響が液晶、半導体の市況に及んで、製品以上の値崩れに繋がった。今年も経営見通しは、昨年以上に厳しい。世界一の座を確保すべく、三星はここ数年日本円にして6兆円もの巨大投資を推進してきたが、製品の販売競争から脱出する見通しはない。恐らく今年は採算割れに落ち込み、赤字転落の危険が確実視されている。」

ふーん、世界一とはいえ、経営はきびしいのか。
で、サムスン電子のホームページを覗いて第一四半期の業績を見てみた。
半導体部門、営業利益は68%減少
LCD 部門、営業利益は76%減少
情報通信部門(携帯電話)、営業利益は72%増
デジタルメディア部門(TV)は、営業利益は3百55億ウォンの赤字
生活家電部門は、営業利益は2億ウォンの赤字

たしかにあまり芳しい数字ではない。
半導体LCDは最先端技術ではあるけれど、価格下落も凄まじいですからね。
6兆円投資して製品売価が下げ続けるのはきつい。かつて我が国の半導体産業が華やかなりし頃の日本電気東芝の歩みを思い出しますなぁ。

こうしたメーカーが血みどろの競争を繰り広げているおかげで、我々はパソコン、液晶TV、携帯等を非常識な安値で手に入れることができるのだ。
感謝せねばなりません(笑)