鳩山由紀夫の人間的資質を問う


櫻井よしこ先生が鳩山由紀夫の偽装献金工作が「母親から贈与された資金を脱税するためであった」と産経新聞で解説されていたので、保存版として一部を記録しておきます。)

 政権発足から約3カ月、徐々に明らかになったことのひとつが、首相にまつわる金銭事情のいかがわしさである。初めは、亡くなっている人の名前を騙った個人献金の偽装疑惑だった。当初、資金は首相自身のものとされた。

が、次から次に暴かれた事実によって、偽装献金の原資はおよそ すべて母親の資金だったと判明した。

 偽装献金に使われていたのは、母親の資金のごく一部で、母からは、毎年1億8000万円が首相側に渡っていたことも明らかになった。
資金提供は少なくとも6年間続き、現時点で判明している累計額は9億円だという。

 同額が首相の弟の邦夫氏にも渡っていたが、これらは2人の子供への貸し付けだと、説明されたという。気の毒に。高齢の母上にこのようなことを言わせて。

 邦夫氏は8日、「最大限の贈与税を払い、私の責任のつけ方としたい」「兄と違って虚偽記載はしていない」と述べた。邦夫氏が指摘したように、首相は、母親の資金の一部を偽装献金に回していた。偽装するくらいであるから、無論、贈与税は払っていない。

明らかな脱税である。

 それだけでも、首相は、まともな大人としての道徳心を欠いている。政治家に要求される道徳心もない。

一方で、首相はこれまで情報開示を自らの政治姿勢としてきた。加えて、他の政治家の政治資金問題に関して、

「秘書の罪は国会議員の罪」
「秘書のやったこととうそぶいて自らの責任を逃れようとしますが、とんでもない」

などの表現で厳しく批判してきた。ならば、少なくとも、自身の疑惑を秘書や高齢の母の責任にせず、自ら説明すべきである。説明なしに首相の座に居続けるとしたら、首相には道徳心のみならず、恥の心もないと断ぜざるを得ない。

 言葉と行動のギャップが果てしなく大きい首相の言葉は、まさに鴻毛の如しである。


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