ラリー・ウィリアムズのシステム売買考


 私の推定では、先物取引している人の80%が、明確なシステム的アプローチを持っていない。彼らは世の中の出来事や相場の動きを観察し、裁量的にポジションをとっている。それは根本的に間違っている。
  
 私は相場師とは、ほど遠い存在で、システムの運用者だと思っている。
世の中の専門分野においてはシステマチックなやり方が存在し、相場においても同様なのである。
私は価値ある運用システムを持っていて、その運用システムに従って売買している。
ステマチックなやり方から離れれば離れるほど多くの問題が発生する。
だから、自分を相場師だと思わず、システム運用者だと思うようにしているのだ。

 相場において、独自のシステム売買的アプローチを手にした時点で、すでに競争相手よりも数歩先んじることになる。

システム売買の成績は過去に遡って調べられるから、その方法に従った場合、どの程度の利益を得られるのか、曲がりによる最悪期をしのぐには、どれだけの資金が必要なのかを見極められる。

一定期間の収益合計を取引回数で割れば平均収益がわかり、収益合計を日数で割れば、1日当たりの儲けがわかるから、生活費を稼ぐためには、どれだけ売買すればよいかがわかる。

 さらに、独自のシステムを持てば、いつでも相場から離れて休むことができるのである。
独自のシステムを持っていないと、儲かる銘柄とチャンスを見つけるために、常に相場に接していなければならない。
独自のシステムを持っていれば、何の支障も感じることなく任意に3~4週間相場を離れて休むことができる。
戻ってきた時、独自のシステムにリンクした相場がそこにあるから、再び売買に入っていけるのだ。


  相場戦略研究所 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1289/