専門の銘柄を持つ


岡部寛之さんは「大儲けの極意」で
「休むなら一株残らずたたき売って徹底的に休んで、相場から一時手を引け」といっている。
しかし、一株残らず売り払って完○を作り、休むのは お気楽、極楽でいいのだが、そうすると休み中は、どうも腑抜けになってしまうようなのである。

気合が抜けた状態が影響して、日常生活まで迂闊になってしまう。
それがあまりに酷いので、迂闊になるのは老化のせいかと思い、「脳の強化書」などという本を買ってみたりしたのだが、実はそうではなくて、相場の休み方に原因があったようなのだ。

休み方が中途半端だったせいもあるが、それだけではなく生活の芯になる相場が急に無くなることに主因があるようなのである。
そりゃーそうだ。
緊張の極限から、○を作って相場から離脱するわけだから、精神の弛緩は避けようがない。
休んでしまうと、気が抜けてしまうから、僕みたいに相場中毒で、相場以外人生が楽しくない奴が、相場を喪失してしまえば腑抜け状態になるのが、むしろ当然なのである。

そこら辺を思ってか、岡部寛之さんは「大儲けの極意」の同じページで「中級投資家は休んでも相場から完全に手を引かず、一銘柄でもいいから売買をしたほうがいい」とも書いているのである。

鏑木繁さんも 「本間宗久のいう休みは相場から目を離さず売買を絞れ という意味である」と書いている。

だから、相場師は立花さんのパイオニア的銘柄を持たなければならない。
すなわち、自分の拠り所となるような銘柄を持つ。生活の中心となる打ち込める銘柄を持つ。
これが大切なのではないか と思うようになったのである。

で、「アンテナとしてコストダウン目的の大型株を1銘柄持つことにし、生温い 半分休みポジション を選択することにした」 のだ。

現在、僕が行っているFAI 的低位株投資は、複数銘柄をほぼ均等に分散して買う。
だから、専門銘柄がない。
強いていえば、繰り返し売買銘柄がそれに当たるかもしれないが、少々ニュアンスが異なる。
立花さん的な専門銘柄は、脱アマ相場師列伝の安さんのいう、3手5手を狙って感覚を溜めていくから、二兎は追えない。という感じに近いのかな。

今後は立花さん的な専門銘柄を持って、気合が入った生活をして、充実感が得られる相場人生を送りたい。
これは相場の極意の一つかもしれない と思っている今日この頃なのである。

しかし、休みというものは実に難しいものですなぁ。




  相場戦略研究所 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1289/