精神不安と戦う


昨晩、猫次郎さんから「もっといろいろ相場の話を書け!」と叱咤激励のコメントをいただいた。
まことに ありがたいことである。

さて、精神不安と戦う といっても、自分は精神不安とは無縁の生活をしているはずである。
勤めているわけでもなし、意地の悪い女と暮らしているわけでもない。

その元凶は、もちろん相場であり、自分の欲である。プラス、加齢のため、行いが悪いせいもあるかもしれない。

この精神不安は休んでいても発生する。
買いたくて休んでいれば、上がれば不安が増大する。

これは相場師の宿命で利が載った玉を抱えていても強い精神不安が生じる。
損勘定の時はなおさらで、まったく、救いがない。
利食いして儲けても、なぜドテンして下げを取らなかったのか と自責の念に駆られたりする。
休んでいても、儲けても疲れるという、ほとんど病気の餓鬼道的世界なのである。

これから逃れるには相場世界から足を洗わなくてはダメである。
「不安から逃れようとしても無駄である」と林輝太郎先生も書いているし、岡部寛之さんも同様のことを書いている。

だから、相場を続けたければ不安をコントロールするしかない。
僕の場合は、精神不安は不眠によって増幅されるから、安眠を心がける。
安眠には早く寝ること。現在は8時半に寝ている。また、米国からメラトニンを取り寄せて毎晩飲んでいる。
精神不安が強まると、ストレスで気管支あたりに つかえ感 がでる。
胸が苦しかったり、痛むこともある。そんな時はサプリメントバレリアンが有効である。
胸が苦しいのは心臓が弱っているせいかもしれないので、毎朝ちかくの小山に登っている。標高200mぐらいだと思うが、最近、頂上付近の脇道に高さ20メートルの石段を発見したので、山の実質的高さが220mぐらいになって得した気分になっている。

若い時は勢いがあるから精神不安などとは無縁の世界だった。
そもそも、玉を入れる時に損益など頭になかった。
2002年当時の注文控えを見ると三菱証券5000株売り、大王製紙5000株売り、
大和證券5000株買い、豊田通商5000株売り等となっている。

これはホントに自分がやったのか? と思うくらいの大きく思い切りのいい売買である。
記録を見ると、ほとんど利益で終わっている。

つまるところ、利食い千人力、儲けることが精神不安から逃れる唯一の道であり、そのためには休んでチャンスを待ったり、自分の性格、現状ににあった銘柄、やり方を工夫してみることだと思っている。




  相場戦略研究所 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1289/