保険ツナギ


人間は、運がむいてきたら、どのような夢でも達成できる。
あんたは今、つよい運気のなかにいるんや。こういうときに思いきって、やりなはれ。

同和鉱は素性の確かな会社で、含み資産は莫大なものや。
しかも生産しているものが銅や銀で値動きの強いものばっかりや。
非鉄の相場が低いときに株を買うておけば、必ず儲けられるときがくるに決まってる。
夏場にスルメを買うておけば、年末には必ず利が得られるのとおなじ理屈や。

あんたは手堅い銘柄に眼をつけたわけやな。
世間の人はかしこいようで、抜けてるものや。何年かの周期で、確実に業績が上がったり下がったりするような株はトロくさいいうて、目先ばっかり追って損してる。
あんたや儂のような、手堅い戦法は無視するわけや。

「坂本はんは今後、同和鉱業にひと相場おこったら、いまの持株を売らはるんですか」

いや、儂は売らんよ。同和鉱はいつまでも資産株として、持っとくのや。
もっとも、いつまでもいうたかて、儂の死んだあとのことは知らんで。
眼の黒いうちは、平和不動産なんかと同じように、売らずに持っとるで。

 彼は、平和不動産の個人大株主としても、名が知れていた。辰之助は、その資力を運用して、自然に富を蓄積していた。
株式市場のうねりが好況の頂点に達すると、所有株が高値を保っているうちに、信用取引を利用して、保険ツナギのカラ売りをする。
 相場が下降に転じ、大底を売った頃に買い戻し、手にした差益で安値になった株式を買い増すのである。
このような方法を繰り返しておれば、たまに儲けを逃がすことがあっても、損を招くおそれはない。(津本陽 最後の相場師 P.123)

○コストダウンの速度
 株のコストダウンのツナギ売りは、手持ちの10%~200%の売り建て*をする。
 ツナギ数量の10%から200%の選択は、客観的状勢 や 実行者のなれ によって増減されるが、安全を第一とし、
コストダウンの速度を速めることは二の次としなければならない。

 手持ち株数を10%しかツナギ売りできなくても、10回やれば全量のツナギ売りと同様のコストダウンとなる。

 一つの銘柄に慣れるのに2~3年はかかる。(ツナギ売買の実践p38)

 コストダウンのつなぎ売りは 売り上がり が原則である。(ツナギ売買の実践p52)

 コストダウンのコツ は急がず、ゆっくりやることである。
①一回の枚数を少なくする。
②売りツナギの一部を早めに手仕舞って残りはゆっくりやる。(ツナギ売買の実践p255)
③仕掛けも、半分を早めにツナギ売りし、残りをゆっくりつないでゆく。

*常に10%以上を売りつないでいるのは、
『本玉を裸にしない』ためだと思う。
相場のことだから、最安値と思っていても、さらに下げることもある。
10%のツナギ玉は、そうしたときの心理的備えである。

○紡績会社のツナギ
 ある大手紡績会社が、NY綿花取引所で定期を大きく売り建てしていて、
その売り玉を期先へ乗り換えては、その度ごとに損をしていた。
 不思議に思った商品取引仲買店のW.H.ハバードは、その理由を紡績会社の担当者に尋ねた。
 「今の綿花相場は法外に高すぎるし、先日、発生した生糸相場の暴落が気がかりだ。綿花相場も同じ様に暴落するかもしれない。
 暴落した場合、当社が高い綿花で製造した綿製品の売約が取り消される恐れがある。その危険を保険ツナギするために定期を売り建てしている。売約のキャンセルが発生するような事態になれば、この保険ツナギは非常に効果的になる。
 もし、暴落が起きなければ保険ツナギの売り玉は損になるが、それは製造原価の一部であると考えている。」(岩本巌著「相場は生きている 相場実践編」より)

負けにくいやり方  (バカラ流ツナギ売り)
 私は つなぎ売りで現金収入を得ています。 
たとえば、私は2006年の1月10日から売りを仕掛けていきました。つなぎ売りです。
この時は総強気だったと思います。私もまだ上がるだろうな、と思いつつも、つなぎを一ヶ月かけてするつもりでした。

 2005年後半に急激に上げたからです。理由はこれだけです。そしたらホリエモン逮捕で暴落。 それから、回転利かせて、乗せ乗せ売買、こういうことは言えないです。教科書では下げ傾向になってからと売るとなっていますが、実際、私はそんなことしていません。

 私が皆さんと違うのは、2002.3年の安値で全力で現物株を買って、未だにそれを所有していることです。
最近では2005年の一月、三菱自動車の件で三菱重工が下落して200円後半になりだしたときに、戦艦大和建造中と書きました。そのままずっと買い続けまして、今後十年は放しません。事前にこういう仕掛けをしておきます。何ヶ月も何年もかけて現物を仕入れ、つなぎ売りのための仕掛けを創ります。

 そして、強いところで、売ったり、買ったりして強弱を感じるようにします。私がつねに主張しているのは、この実行力です。強いところで売る実行力を持つには精神力はもちろんですが、カラ売りの心理的圧力を緩和する負けにくい仕組み、即ち”安い現物株“を持ったつなぎ売りであることが絶対的な要素になってきます。
 専業を目指しておられるなら、キーポイントは安い現物をいかに多量に持てるかになりますので、数ヶ月、数年かけてもやるべきです。

 今日も三菱重工を売りだしています。
私は、引けに注文をだします。
寄りに窓をあければ、売ります。
何十万株の売り玉を去年だけでいれていますし、数年越しでコストダウンした100円台の大成建設株がこれ以外に数十万株あります。こういう、ただ同然の現物株の在庫があるから、心理的圧力に打ち勝って高値で売ることができるのです。(バカラ

ツナギ売りの本玉

3614 RE>3613遅くなりすいません バカラ - 2005/04/07 23:28 –
>売りの本玉というのは大成建設などの現物の、
ツナギ売りの本玉ということでしょうか。

そうです。ツナギ売りです。

これを 年に一回あるいは二回、取れそうにおもった時期に本玉入れていきます。

オーバーヘッジする時もありますが まれです。

陰線新値の買いで試しを入れます。
しかし、これをする前に高い所を先にツナギ入れてます。

値幅の大きかった日や3連騰の翌日とか。
酒田の陽線新値の本数でしたりもしますが、ここらへんがうまいこと云えません。

強いな、と思ったらツナギ一発目、
どんと20円騰がったらまた一発入れるとかです。

一番適切な言葉は”適当”かな。でも”いいかげん”ではないと思います。
自分の経験で入れてるとでもいいますか。そんなところです(笑)

売りの利益は高い所で売ることです。
狙って当たるわけありませんので、”適当”にポンポンと入れます。

日柄でみて酒田でみて あとはポンポンです。
現物あるのでここらへんのことが何の抵抗もなくできてます。

どこまで上がるかわかりませんが、止まって陰線3本でたとします。
そしたら1発買いを入れます。
この玉を非常に重要視します。玉帳に赤丸をしておきます。これが僕のアンテナです。
値がまた騰がったら、また上のところで”適当”に売り玉入れて、同じことします。

もうひとつはしていることは前にも書きましたがゼロ戦特攻隊、
酒田で説明しますと陽線5本目、7,8本目を買います。強烈なアンテナになります。

日柄60日 酒田陽線新値8本目。猫次郎師匠が短期で逃げるところです。
いわゆるど素人張りをします。

僕は売りでの乗せ、順張りが得意です。
しかし逆張りの基礎を徹底してやってますので、玉を入れたらアカンところが自分なりに感覚としてあります。そこにあえて入れますんで非常に感度がよいアンテナになります。

そして毎日、大成建設では売りのデイトレをしています。
これでけっこう稼げます。猫次郎師匠がプログで”デイトレは売りが有利だ”と書いておられました。まさしくその通りだと思います。
一日中張り付いています。
現物のある銘柄はしています。これしてると場帳からうける感じが強いです。
現物は超長期買い持ちです。

3596 修羅のごとく バカラ - 2005/04/02 23:21
 ガソリンに参入しているので株式はつなぎにつなぎまくって修羅のごとく建てまくり。

 配当権利付最終日に照準を合わせて高い所を売りに売ってました。
上昇3ヶ月、当たり前の調整じゃないかな。
僕は配当のことは毎年考えていません(笑)
今年は押しらしい押しはなかったでしょ。
 そして素人大衆の大量参加、配当利回りの煽り、4月からのペイオフにからめての詐欺師たちの煽りよう、条件が整いすぎてました。
ガソリン失敗したときの万が一のための予防策のためでもありました。ぶった切りです(笑)

もともと強気の強気なんで安くなったら株数を増やします。

 僕のオイルマネーで巨艦戦艦大和を建造しています。
三菱重工 上値が重くなかなか騰がらないですよね。騰がってもすぐ下がる。弱いです。みなさんも感じてられると思います。
今年になって180枚増やしました。
弱い、騰がらない、となると売り買いしながら回転売買。安心売買です。
 騰がれば売る、騰がれば売るの繰り返し。
これを多量枚数でやる。コストの安い根玉があるので負けようがない。
だから余裕しゃくしゃくでなんでもできます。この株が400円になるのは1年後か3年後か。僕の本心はずっとボックスのままでいてほしい。

三菱重工 大成建設を筆頭に
石川島、住重、大林建設、清水建設鹿島建設
新日鉄東レ三菱電機日興證券日本水産
三菱化学、マテリアルなどなど安い根玉を持っていろいろなことやっています。

○コストダウン・保険ツナギ
まず、底値圏*で不人気なときに現物の株を買う。

大天井で、まとめて売ることは不可能なので、
いい水準まで値上りしたら、カラ売りで分割して売り上がる。

そして、安値になったとき、買い戻す。

万が一、株が下がらない場合でも現物を渡せば損しないし、値下がりするまで損金を払いながら、カラ売りの乗換を続ければよい。
こうした手法を繰り返すことで利益を確保し、持株のコストを下ていく。

* 狙った株を安値で大量に買い付けることは意外と難しい。
首尾よく底値圏でたくさん買えた時は幸運である。

底値圏で買っていれば、その後、幾分か値上りするものである。
その結果、時価よりコストの安い株を所有することになり、大きな安心感を得られる。

その心理的に有利な状況を絶対に手放さないで持続することが大切なのだ。

さらに、高値をツナギ売りしてコストダウンできれば、安心感をより大きくできるし、手にした利益で株数を増やしていくことも可能である。


  相場戦略研究所 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1289/