コストダウン再考


「コストダウンの根玉にしようと思って調整十分で安くなった現物を買っている」と書いた。今日までに100枚買った。
六甲伝によれば、先手の仕掛けといって、まず試しに5分の1を買って分割で6割まで買う。
後は上げ始めてから押し目を狙って分割で買っていく とある。
これから押し目を分割で200枚まで買っていくつもりである。

コストダウンには何回も挑戦しているのだが、利益にはなるんだけど、ツナギが早すぎて上げ相場の途中で株を取られてしまう。

性格的に向いてないんだな、きっと。でも失敗して株を取られても利益になるんだから、サヤ取りで失敗するよりはマシ。で、またやってみようと思った。(サヤ取りは感覚的にダメになってしまったようで失敗の連続なのである)

全般が上げているようでも、むしろ下げている銘柄もあるから、こうゆう時はそんな銘柄を仕込んでおくのも いいかなと思ったんだ。
今回の銘柄は あまり上りそうもない銘柄 を選んだ。
以前手がけたものは、無意識的にせよ一発大化けの可能性のある銘柄を選択していたみたいだから。
あんまり無理して相場を張るのを我慢するのも身体に良くないしね。

以前、リーマン暴落の後、平和不動産を200枚くらい買ってコストダウンを試みたのだが、上げ相場の初期で品渡しする羽目になった。

その後、東京建物をやったが、買った後で増資があって急落して、東急不動産にツナギ売りして一時的に凌いだが、最終的には東急不動産-東京建物のサヤ取りの建玉になってしまい、東急不動産の暴騰で損になったと記憶している。

低位の太平洋興発も200枚くらい買ってコストダウンをしていたことがあるが、ツナギの機会が少なく、飽きがきて上げた時に売ってしまった。

野村證券が300円台になった時も 今度こそ!と買ったが、買いが早すぎて200円台に下げ、そこで買い増しすればいいのに買えず、少しの儲けで終わった。

やっぱり、バカラさんは凄い人だったんだなぁ と思ったものである。

その昔、バカラさんにツナギ売りのタイミングについて質問したが 「ホツン、ポツン、適当かな」 ということだった。
やっぱり、ツナギ売りのタイミングは選んだ銘柄の特質を把握して実践をとおして自分の性格にあった売買によって掴むしかないんだな。と感じた。

コストダウンに教科書はない。ネットを探しても出てこない。あっても自分の文章だったりする(笑)
唯一、林輝太郎先生のツナギ売買の実践に読者の手紙ということで紹介されているのみである。
ただ、これは1~2万株の少枚数て、コストをゼロにすることに重点を置いた、所謂『おままごと』に近いやり方であり、生活費を稼ぐプロの売買ではないように思う。
本来のコストダウンはバカラさんのように数十万株を所有して生活費を稼いでいく 本格的ツナギ売買なのであろう。

林輝太郎先生の本には、うねり取り、サヤ取りは簡単すぎて教科書はない という記述があるが、僕に言わせれば、「どの手法も利益を上げ続けるのは簡単ではない」と思うのである。
安全かつ確実に相場で利益を積み重ねようとする我々にとっては、ないものねだりではあるが、 コストダウン、うねり取り、サヤ取り、の具体的手法を書いた本があってもいいように感じるのである。
いや、うねり取りは立花義正先生の本があったじゃないか。これを自分なりに、コストダウンに応用していけば、いいのかな。




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