低位株投資をしている人へ その2


太郎さんから「30年月足を1000銘柄以上描いてたら おじいちゃんになってまう。.1銘柄6時間ほどで6000時間 (略) 相場張るために研究してたら 相場張る前に 資金も人生も終わっていた・・」 といったコメントがあった。
前にも書いたかもしれないが、管理人の月足グラフと低位株投資に対する考えを書いておく。

・月足グラフ
多銘柄の低位株投資で儲けようと思ったら、月足グラフは必要である。
問題はその描き方で、6年から30年と諸説あるが、あまり昔の足を描いても、ほとんど無意味である。
標準的には、P投資法、FAI で定められている10年だろう。
林投資研究所の林知之氏は 6年でもいい と言っていたことがあった。

林輝太郎先生の『売りのテクニック』によれば、上げ相場は3年しか続かないから、速度優先で合理的に行ったほうがいい。暴落した08年から6年描くのも一法である。

筆記具はボールペンと黒サインペンが標準だが、
製図用のシャープペンシル (濃さはB) で書いてもいい。
その場合、陰線の塗りつぶしは先を平らにしたBの鉛筆で一回で行う。

速度は圧倒的に製図用のシャープペンシルが勝る。
間違いの修正が簡単にできるからね。
月足グラフの作成は3年間という時間との戦いだから、時間の制約があるサラリーマンや 速くそろえたい人向きである。
林輝太郎先生も「鉛筆でもいい」と再三会報に書いている。
月足グラフをそろえた頃には下げ相場になっていた という事態は避けたい。

FAI クラブがスタートした時は皆で手分けして月足グラフを描いて、そのコピーをグラフ用紙に貼り付けて、以降の足を書き足していって成果を上げたのだ。要するに底型がわかれば事足りるのである。

・買う銘柄の選択
どうやって銘柄を選択すればいいか わからない人は林投資研究所の研究部会報会員になってFAI クラブの選定銘柄を参考にして決定するのが早道である。
そうすると、どんな形の底型を持った銘柄を選ぶのかが、おぼろげながらわかってくる。
現在、買い銘柄が26(除く達成) 注意が34 合計60である。
とりあえず、60銘柄手描きのグラフを描いて売買を始めるといい。最初は24銘柄以下にしたほうがいい。コツは陰線が出た翌月に買うことである。

・自己選定銘柄の売買
FAI クラブの選定銘柄の次には自己選定銘柄の売買に移る。買う対象は300円以下であるから、350円以上は除外する。
とはいっても400銘柄くらいあるから、月足グラフ作成は やはり大変である。
インターネットで10年の月足グラフが表示できるから、それを参考に描く銘柄を決めるのが合理的である。
また、ヤフーなどで月足の時系列データを取得して描くのだが、それを利用してエクセルで4本値の月足グラフを作成することもできる。
ちなみに旭洋子さんの『低位株で儲ける26のルール』掲載の月足グラフはエクセルで作成したものである。
僕の場合は FAI 専用グラフ用紙を売っている リターン社からFAI 規格の300円以下 10年間の月足グラフ集を買って銘柄選択に活用した。
いずれにしても売買する前には手描きの月足グラフを作成しておくことが大切である。

林投資研究所の底型集を買って底型の勉強をするのも、自分のチャート・リーディング能力を高めるのに役立つ。

そうして実力がついて自分なりに銘柄選択ができるようになったら、FAI クラブの選定銘柄を卒業して自己選定銘柄を中心に売買すればいいのである。
あなたの運と心掛けが良ければ、10億円も夢ではない。





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