「大和魂」で日本を元気化

<保存版>
大和魂」で日本を元気化
 平成志事術マーケティングコンサルタント西川りゅうじん2009.6.27 産経新聞より

 「不況だ、不況だ」と何でも不況のせいにするのを「不況活動」と呼んでいる。不況の布教活動はSTOPすべきだ。そんな何でも不況のせいにする卑怯な輩は、「この不況者めが!」と日本から吹き飛ばすべきである。

昭和20年の終戦から64年。
大正12年の関東大震災から86年。
明治元年から141年。

近頃、「100年に1度の経済危機」という言葉を聞かない日がないが、幕末維新、大震災、戦中戦後の国難と比べて、一体、どこが危機だというのか? どこが不況なのか? 
 私たちがそんな繰り言を繰り返していれば、日本国の英霊たちが「甘ったれるのもいいかげんにしろ」と飛び起き、こぞって誇大広告だとJARO(日本広告審査機構)に訴え出るに違いない。

「ありがたき御代にうまれてやくだてる そのよろこびにわれはゆくなり」
岩手県出身 佐藤新平 23歳)

「かへらじと思ふこゝろ乃ひとすじに 玉と砕けて御国まもらん」
 (栃木県出身 菊地誠 22歳)

「散る桜残る桜も散る桜 九段の花の清き散り際」
 (陸軍特別幹部第1期生 宮内秀治 17歳)

これらは、いつも枕元に置いて就寝前に拝読させていただいている、
『知覧特別攻撃隊』(村永薫編)、
『父へ、母へ、最後の手紙』(辺見じゅん編)の中から引用させていただいた辞世の歌だ。

 彼らが、今、よみがえったらどうするだろうか? 彼らは、今、私たちにどう生きてもらいたいだろうか? そう考えると、ちっぽけな悩みなど消し飛んでしまう。
 自分が日本の歴史始まって以来の幸せ者、世界一の果報者だという気がしてくる。現在の日本の豊かさは、今を生きる私たちの力で築き上げたわけではない。もともと日本は資源が乏しい。この100年間、世界の主要なマーケットであった欧米からも遠い。
 産業革命以降、世界をリードしてきたコケイジャン(白人)ではなくモンゴロイド黄色人種)がほとんどの国だ。戦後、国土は灰燼に帰した。

 そんなハンディをかんがみれば、明治維新を迎えたとき、日本が欧米に伍して発展するよりできない理由を挙げる方が簡単だったに違いない。戦後も、もう日本は立ち直れないと考える方が普通だっただろう。バブル崩壊後の失われた10年とは言っても、日本の歴史を振り返ってみて、あるいは世界中を見渡してみて、本当にそこまで自信を喪失するほどひどい状態だったのか。海外から来た人たちは「日本のどこが不況なの?」と言っていた。

 “バブル・シーラカンス”と揶揄される小商人が申し上げるのは口幅ったいが、私たちが忘れているのは先達が持っていた「大和魂」に違いない。
 大和魂とは、吉田松陰
 「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂
と述べた不動の志と、紫式部が『源氏物語』の中の「才(ざえ)を本(もと)としてこそ大和魂の世に用ゐらるる方も強う侍(はべ)らめ」(大和魂をいかに生かして使うかは学問の基本があってこそできるのだと思います)で意味した現実に対し柔軟に対処する英知であろう。和魂洋才の洋才一辺倒ではなく、「大和魂=大きな和の魂」を取り戻すことこそが日本経済“元気化”の基である。(にしかわ りゅうじん)


  相場戦略研究所 http://kaz1910032-hp.hp.infoseek.co.jp/