とりあえず売るか、休んで様子を見るか


来週から3月相場入り。
相場は いい水準まで下げたから底練り入り-下げ本番はこれから 
どちらに転んでもおかしくない状況にみえますが、すぐに上げそうには思えません。

とりあえず売っておくか、休んで様子を見るところでしょうか。

ロイターなどによれば、気になるギリシャは、4月から5月に償還日を迎える債務の借り換えのため、269億5000万ドルを調達する必要があるそうですが、そうした時にギリシャ人はリストラに反対してゼネストをやっている。そんな国の国債をだれが買うのか。
ユーロ加盟国が救済するといっていますが、本当に大丈夫なんでしょうか。

ギリシャを筆頭に他の欧州諸国も国家財政を粉飾しているという疑惑でユーロが売られています。
相対的に円が88円後半まで買われている。
我が国の財政も酷いのに、円が「安全資産」?として買われている。諸外国より、まだマシということでしょうか。
もっとも、投機対象となるハードカレンシーはドル、ユーロ、円、ポンドの4つしかないから消去法でいくと、こうなるのでしょう。
しかし、輸出企業にとっては決算月の円高は好ましいことではありません。

さらに気になるのは、株式需給の悪化。
企業会計基準委員会は新たに「包括利益」の導入を決め、2011年3月期からの適用を目指しており、
包括利益には有価証券の評価差額が含まれるために、保ち合い株が例年以上に売られる。
また、第一生命が4月1日上場予定で、資金調達額は1兆円超だから換金売りがありそう?だというのです。

こういった話はフタを開けてみなければわかりませんが、
「需給はあらゆる材料に優先する」という田附政治朗の金言が何処からか聞こえてきます。


  相場戦略研究所 http://kaz1910032-hp.hp.infoseek.co.jp/