プロの選ぶ銘柄

○株式上達セミナー メモ
 多くの銘柄を同時に手掛けることは、一時的にうまくいくことがあっても、破綻は時間の問題である。
だから、「銘柄を絞る」ことが上達・必勝の原則なのだ。

 売買の種類は多く、組合せることが可能である。
組合せとは「片張り、分割、ツナギ、サヤ取り」などの技法を組合せることで安全性を高めることであり、勝ち残り作戦ともいえる。

 特定銘柄の株価を一般商品とすれば、「小売値」はほとんど動かず、
内部要因により“仕方なく動いている”といえる動きなのである。
だから、そうした銘柄を選択し、
その銘柄の値動きを自家薬籠中のものとして変動感覚を身につけ、
売買に上達すれば、恒常的に利益を得られるようになるのである。
 変動感覚とは、継続的に値動きを受け止める個人的な感覚である。

 値動きは波動を形成する。
波動はリズム的な値動きの繰り返しによって構成される。

 相場において、日にちが掛かると確信が揺らぎ心理的に負けてしまって、次第に精彩をなくしてしまう。

 逆張りは保合いでも取れるから、チャンスは一年中ある。
だから、売買益で生活しているプロのやり方は逆張りである。

 グラフの欠点は底で買って天井で売ろうとする自己暗示にかかることである。グラフはどういう「やり方」で、この波を泳ぐべきかを基に眺めるべきで、
グラフを見て 天底で売買しよう としてはならない。

 全ての商売と同様、株の売買も設備資金と運転資金が必要である。

 株の売買においては人間関係を断つことから全てが始まる。
他人を頼って売買すれば悲惨な結果となる。
売買技術を習得して独力で売買しなければならない。

○売りのテクニック メモ
プロといわれている人たちは、比較的大型の、商内の多い、一般的な銘柄を仕掛けるから、そういう銘柄は、
 3ヶ月、6ヶ月のうねりをみせる
 天井でも、ある期間の往来をみせる
 底もゆるやか
であるし、また、
 天井の往来で、たとえ突出した高値をみせたとしても、その前後を含めると揉み場があるから、
 ゆっくりとドテン(売り)ができる
ということになるし、だから、
 底練りは長く、それも天井の揉みにくらべると相当に長いから分割してドテン(買い)はほとんどやらない
 通常は売り玉を手仕舞ったあと休んで、そろそろ底練りが終るだろう、というときにためし玉(買い)を入れる
のが普通である。p194

○うねり取り入門 メモ
 プロの選ぶ銘柄
指定銘柄のような優良銘柄は、業績が安定しており、商内もよく出来るし、突飛な動きをせず、動きの幅もそれほど大きくない。

値動きの変動はテクニカルズを主とした動きで、変動の周期が一定しているから取りやすい。

昔から、プロや株で財産をつくった人はこうした銘柄を売買している。
例えば
新東と呼ばれていた平和不動産
戦前から定期の代表だった鐘紡
伝統ある古い仕手株の郵船
合百類似の売買も行われていた東洋紡
日本の国力の代表である三菱重工
等、日本の代表銘柄を手がけていた。

○勝者へのルール メモ
 林は相場の世界に入って60年。
成功と挫折を何度も繰り返し、多くの人から教えを受け、懸命の努力をし、
多くの失敗者や成功者を見てきて、ようやく自分なりのものを身につけた。

○研究部会報 メモ (2005.5 p77)
 『ひとつの銘柄を続けて売買していけば、その銘柄に慣れて慣れて慣れきっていく。だからこそ効率よく利益をあげ続けていけるのである。

 商品相場なら小豆相場専門というように、自分の専門をもって、そればかり何年も追って生活費を稼ぐのがプロの売買法である。
江戸時代の米相場、明治からの戦前までの新東や戦後の特定銘柄*がそうしたプロの売買、生活費を稼ぐ銘柄として定着してきた。

 「慣れて慣れて慣れきって」というのは、売買が上手になっていくことである。
つまり、値動きのうねりに乗ってリズムを感じ、分割売買で平均値を有利にし、利益を確保して区切りをつける、売買技法の上達を意味している。
ファンダメンタルズは無視しないが こだわらず、テクニカルズでも理論より値動きの現実面を重視する。』


  相場戦略研究所 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1289/