専門と余裕資金を持つ

 『相場技法は驚くほど簡単で「分割売買」と「時期を待つ」ことだけである』
と林輝太郎先生は書いている。(株式成功の基礎P203)

 つまり、価格変動の波に、時期を見極めて、分割売買で乗ればいい 
のだが、それには相場技術の基本中の基本 『専門を持つ・銘柄を絞る』、『余裕資金を持つ』ことが必要なのである。

『専門を持つ・銘柄を絞る』
 銘柄を絞って慣れていないと価格変動の波⇒相場の方向がわからない。
時期・チャンスがきても、それが見えないから波に乗れない。
もし、乗ることができても確信が持てないから玉の維持ができない。

☆上達・必勝の原則は銘柄を絞ることである。(株式上達セミナーP39)


『余裕資金を持つ』
 余裕資金として現金を持っていないと商機を掴むことができない。
だから、キャッシュを持ってチャンスを待ち、専門以外の銘柄は売買せずに我慢する。

余裕資金をふんだんに持てば、精神的にも安定する。

☆小豆相場のプロ 立川さんの資金管
 商品会社に預けてある資金は3000万円。
売買は最高で30枚。資金の10分の1に過ぎない。

 利益金が増えて、預け金が3500万円になったら500万円引き出して、
それを生活費として、余った金は貯金する。
その貯金が20年間で7億円になったのである。(研究部会報99.9 p77)

 このように資金を限定して売買することは最高の危機管理であり、
相場における資金管理の極意といえよう。
 かの山種も「儲け金は棚上げ貯金して 投機資金にしない」と言っているのである。

☆ 計算されたリスク。
これこそ危険に身をさらして生きるうえでの、もっとも贅沢な生き方であり、相場師が、ほかの人たちよりもはるかに富裕な生活をゆるされている理由である。(商品相場の技術p514)


  相場戦略研究所 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1289/