アローヘッド


あけまして おめでとうございます。

1月4日から東証にアローヘッドが導入され、ORIX証券を使っている私の環境では、ほぼリアルタイムで株価が更新されるようになりました。
ザラバで注文を入れますと、瞬時に約定されます。これは、素晴らしいことです。

アローヘッドが導入されて、リアルタイムで約定、株価更新がされるようになったということは、東証の旧システムが遅くて、現在のインターネット環境に追いついておらず、ネックであったということでしょう。

約15秒遅れの昨年までだって、ありがたい環境ではありました。
しかし、板を見て注文を入れると既に「誰かに拾われた後だった」ということはよくありました。
自分が手掛ける銘柄は225採用の普通の銘柄であり、そうした銘柄を手掛けるインターネット相場師にとってはアローヘッドの導入は大変好ましい結果になったといえます。

ロイターなどによる事前の報道は下記のような、ピント外れのものが多かったのですが、インターネットで相場を張ったことのない人が推測で書けばこんな風になるんでしょう。

「アローヘッドの導入によって一部の個人投資家は投資スタイルの変更を余儀なくされることになりそうだ。あまりの高速取引となるために、売買情報のみに基づいて取引判断するような手法は、事実上不可能になるからだ。
 今後は相場のトレンドやバリュエーションに基づいた投資手法が主流になる見通し。一方、機関投資家にとっては、アルゴリズム取引を行いやすくなるほか、トラッキングエラーの減少などリスクが軽減されるなどメリットが多い。」

高速取引=ハイ・フリークエンシー・トレーディング、フラッシュ・トレードと呼ばれるコンピュータによる高速スキャルピングも値動きの鈍い一般銘柄では機能しませんから、仮に我が国でこうした取引が活発化しても人気株を追いかけない限り、特に問題はなさそうです。
米国の例では高速で約定できる取引所システムが導入された後、出来高が増加したようですから、東証の取引活性化が期待できます。

もっとも、林輝太郎先生の本で相場を学んだ人たちは、「朝の寄付を成行で注文」していますから、こうしたことは雑音でしかありません。

トレンドやバリュエーションに基づいた投資で儲かるなら、苦労はありませんねぇ。



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