区切をつける


5月連休は裏山で竹の子を掘ったりして、のんびり過した。

異常低温はどうやら終ったようで、五月晴れの暖かい日が続いたのはうれしかった。
竹の子は20本以上は採ったので、毎日竹の子ばっかり食べていた。
連休前に大部分を手仕舞っていたから、建玉のことは気にならなかったし、
実に平和な毎日であった。

相場関連の作業としては、NYダウの場帖をつけることと、値動きを見ている10銘柄の月足グラフ更新だけは行った。(その他の銘柄の月足グラフ更新は20年11月でやめた。)

そのNYダウ
4月末に上げ止ったと思ったら、いきなり1000ドルの暴落である。
暴落は、たった8分の間に起きたという。
米国には「デッド・キャット・バウンス」という言葉があるらしいが、死んだ猫にしては米国株は昨年3月から今年4月まで三段上げ、実によく上げた。
しかし、「上げ過ぎかもしれない」という不安はみんなが持っていたのだろう。
コンピューターによる取引が値動きを増幅し、一方通行にしているのではないか。ナスダックは、250以上の銘柄の約定を取り消すという異常事態に追い込まれ、米国政府は「異常な暴落の原因を調査する」と事態の鎮静化を謀っている。
が、今後、1000ドル級の瞬間暴落が再発する恐れのある米国株を買うのは非常な勇気が必要になろう。

システム不良、誤発注、プログラム売買、さまざまな原因が取り沙汰されているが、現実に、ほとんどの銘柄にストップ・ロスの売りやパニック売りが殺到し、買い向う人がいなかったから、ザラバで1000ドルの暴落が発生したのである。
NYダウのグラフには不吉な長い下ヒゲが描かれた。今後はこの長い下ヒゲを終値が埋めていく可能性が濃厚である。

我が国の株相場も連休前と後では風景が全く変わってしまった。
昨年の連休明けは上放れで始まり、上げ相場は8月まで続いたが、下放れした今年は下げ相場が8月まで続くのだろうか。
 シカゴの225先物ザラバで9660円をつけている。NYダウが長い下ヒゲを埋めていくのならば、この値が安値の目処になるのかな。

やはり、年末年始、5月連休というイベントの前に「区切をつける」というのが正しい相場の張り方なのだろう。



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