株式投資の原則


1. 不人気で安値圏にある株を分割売買で買う
2. 腹八分目、力八分目を心掛ける
3. 常に謙虚であれ 

相場の天井、底は、人間には わからないものである。
後になってわかるものだから、分割売買をする。

商人は取引相手を大事にし、相手の利益を考えるものである。株の取引においても相手に利食いできる余地を残して大らかな商内をすべきである。

持ち株を腹八分目で利食いしつつ、値下がりしている株に注目して、時期を待って分割で買い下がれば成功する。

6ヶ月周期を利用して安値を買って高値で売ることを繰り返せば資金運用効率がよい。

株で儲かったのは運が良かった、成功は特殊な時期だったからであると考え、謙虚に売買を自省して、自分の力を過信しないことが大切である。

明治以来、多くの株成金が出たが、ほとんど全員が最後に失敗している。
一時的には巨額の金を儲けても足を出して消えて行った。

その失敗の原因は、偶然であった自分の成功体験に酔ってしまい、自らの腕前を過信し、自分のやり方は正しく、次もそれで成功するはず という錯覚を起こしたことが原因である。

さらに、成功者には太鼓持ちがつき、諌める者はいないから、自己過信は益々増長してゆく。そして、最後には満玉を張って大損し、それが命取りになって没落していく。
株の世界は100年にわたって、これを繰り返してきた。

少し儲かった一般投資家も同じで、自信が慢心となり謙虚さを失い大胆になって失敗する。儲かったのは、たまたま であり、運が良かっただけ だったのである。

勝ちを保つ ことは 難中の難 である。

  (並木俊守著「これなら儲かる株作戦」より)




  相場戦略研究所 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1289/