転進

転進。大東亜戦争のとき、大本営は撤退、退却という言葉を転進に置き換えました。
そのため、あまり良い印象を持たれないのですが、私の好きな言葉です。
響きが良いじゃありませんか。

私は相場でメシを食っていますから、相場から撤退することは死を意味します。
だから、転進。
30年近く相場を張ってきましたが、ずいぶん転進してきたように思います。

ごく一般的なミーハー的当て屋 ⇒ 立花流の銘柄固定売買 ⇒ 
小豆の両外しサヤ取り ⇒ 製紙株のコストダウン ⇒ 
製紙株の両外しサヤ取り ⇒ FAI方式による低位株売買。
そして今回、古巣の商品相場の両外しサヤ取りに転進。

儲からなくなるのは、いろいろな原因があります。
・相場の基調が変った。
・自分が掴んだ必勝法が相場の一時期にしか通用しないものだった。
・病気で体調を崩し、それが精神的崩れに繋がった。
・大儲けした結果、自分本来の売買を見失った。

人生、山あり谷あり ですから、
その谷間にぶつかれば、どうしたって勝てなくなる時期があります。
負けが込んできて、気持ちが沈み、おかしいなぁと呟く。
なれ親しんできた相場に取り組むことが辛いと感じる。

私の場合、こんなときは転進。
攻めあぐんでいた敵を見送って、自分にとって相性のいい相手と戦って、勝つ味を思い出す。
自分の原点は商品相場の両外しサヤ取り、大分前に卒業したけど、また復学です。

相場というものは、しのぎながら持続していくものだと思います。