株価の価格革命

今回の強烈な暴落によって短期間に優良株のプレミアムが剥落し、一般株とのサヤが縮小する現象が起きています。

解約に伴うファンドの投売り、225裁定解消売りとかいろいろな要因はあるでしょうが、いわゆるボロ株と昨日までの優良株が価格的に肩を並べている不思議な光景が示現しています。

玉石混淆の中から割安と思われる元優良株を買っておけば長期的には利益になるでしょう。
ただ、それがいつになるかはわかりませんが・・・

さらに上場来安値をつける銘柄も続出。株価の価格革命が起きたようです。
前回の底である2002年の年末の好配当利回り銘柄は3%程度でしたが、現在は6%以上です。
市場は景気後退確実で減配、無配転落の確度が高いと見ているのでしょう。

倒産銘柄と死に体銘柄の価格差もたった6円に縮小(井上工業は2円、サクラダは8円)

セーフティーネットとしてある程度機能するといわれていた BPS、配当利回り など木っ端微塵。
唯一機能するのは、絶対最低価格 1円という恐るべき状況です。

こうなってくると、低位株投資のFAIは比較的損失リスクが小さいといえるでしょう。

FAIでなくても渡辺幹夫さんが提唱していた好配当利回り低位株を買って、配当金を受け取りながら値上がりを待つ方法もあります。
どちらの方法を実行しても壊滅的打撃を被ることはないでしょう。

今、現金を持っている人は「株を買って金持ちになる絶好のチャンス」と考えるか、「世界恐慌必至」とみて、それまで現金のまま維持するかの曲がり角にさしかかっています。