ストップ・ロス・オーダー

「ああ、あそこが底だった」
底や天井が確認できるのは、ずいぶん日柄が経ってからといわれます。
同じように、相場を張っていて、自分が危機に陥ったことが解るのも、日にちが経ってから。
気がついたときには“手遅れ”ということが多々あります。
結局、我々凡人には天底はもちろん、今そこにある危機すらわからない。

で、ストップ・ロス・オーダー(逆指値)。
米国のトレーダー教室では株を買うときには必ずストップ・ロス・オーダー(以下 ストップ)を置くように教えるそうです。米国ではストップを置くことが株式投資の基礎の基礎。
大和證券系のシステムを使っているネット証券(岩井、ORIXなど)は8月からストップを受け付けるようになり、
ようやく一般的になりつつあります。
日本の投資家も屠殺されるだけの豚から、米国並みに人間扱いされるようになったということでしょう。

ただ、ストップを置くことで大損を避けることは出来ますが、儲けが保証されたわけではありません。
1000万円買っていて、10%下にストップを置いて、それがヒットすれば100万円の損。
相当なダメージではあります。
闇雲に相場を張っていると損が嵩んでジリ貧、いずれは市場から撤退を余儀なくされます。