サザエさんのおばさん

私の相場の友人のひとり、ひま人さんから聞いたのですが、“サザエさんのおばさん”という凄腕のプロ相場師がいるそうです。相当なキャリアを持ち、これはと見込んだ銘柄の安値を丹念に仕込んだあとは、場帖もつけず、グラフも描かず、ひたすら、待つ。
その、なにもしない時間は、4コマ漫画のサザエさんばかりを読んでいるという。

その話を聞いた時、「ああ、そうだろうなぁ」と思いました。
なまじ場帖なんかをつけるから、どうしても利食いや買いが早くなる。
FAI投資法などの株の長期投資は月足ベースで考えるべき。ならば日々の値動きの場帖は混乱のもとではないかと常々思っていたからです。

現に、FAI投資法に添付されているFAI通信のP.21に相場師の西垣広幸さんは
出来高スリップ(FAI場帖のこと)をつけていると、どうしても買銘柄が多くなり、散漫になりやすい。それよりも悠然と年間倍増を目指すのが本筋。」と指摘しています。

林知之さんの『究極の低位株投資』にはFAIにおいては日足チャートは禁止と書かれています。しかし、日足チャートがダメで日々の場帖はよいというのは二律背反でおかしいと個人的には思います。FAI投資法はローリングの逆で、買ったら倍加まで放置するのが正しい!

日々の場帖をつけながら、長期の上げ波動を取ろうとすのは常人には困難ではないでしょうか。