FAIサヤ取り

毎日、暑いですね。早いもので今年も半分終ってしまいました。

相場のほうは米国の金融危機が本格化し、我が国の株式市場も下げていますが、平成18年1月のホリエモン暴落以来、下げ続けた低位株に限定して言えば、今年の初めに投げ物が出尽くし、5、6月には大きく値を戻す銘柄が続出。
低位株は永かった下げ相場を終え底練り入り。選別されて上げる本来の姿に復帰したのではないでしょうか。

我々FAI実践者は余裕資金を確保し、月足グラフの整備をし、底練りに入った銘柄の中から上がりそうなものを選別し、しっかり儲けたいものです。

個人的には、ここまでFAIの買いで、ずいぶん苦労しました。
転機は昨年10月24日、九段に行ったとき靖国神社にお参りし、靖国の大鳥居の前で佇ずんでいたとき
「 FAIカラ売り ― FAI現物買い ⇒ FAIサヤ取り 」が突然、閃いたのでした。

そのときは、主力のFAI選定銘柄は壊滅状態になっており、
満玉ではありませんが引かされた買い玉をしこたま抱え、身動きが取れなくなって苦しんでいました(笑)

FAIにはカラ売りの規定があります。しかし、カラ売りが出来ない人が多いため、実践している人はそれほど多くないようです。
下げ相場だから買い玉と同量の売り玉を建ててもリスクは極めて少ない。
幸い、かつてはサヤ取りに親しんだし、カラ売りで儲けた経験もある。

それから本格的にFAIの規定どおりに、資本金300億円以上の銘柄の中から月足で下げ確定と思われる優良株をカラ売りし、加えて手持ち銘柄の損失限定のツナギ売りを買い玉と同量を目処に実行しました。

見込みどおり、相場は下げ続けましたので、
カラ売り玉の手仕舞いを行なうと同時に、カラ売りで利益が出た分だけ、
ツナギ売り玉に対し、引かされた買い玉を損切りで品渡し。
徐々に手仕舞っていきました。

私の場合、こうして合わせ切りをすると、大きな損切りもあっさりできるのです。
で、今年の2月末までに資金を減らさずに持株の大半を処分することができました。

この日、靖国神社を散策していると大きな石灯篭に
「奉納 富国徴兵保険社長 根津嘉一郎」 とありました。どこかで聞いたことのある名前・・・と思って帰宅して調べてみると
やはり甲州の大相場師、根津嘉一郎でした。
靖国の大鳥居の前で「FAIカラ売り ― FAI現物買い ⇒ FAIサヤ取り」が閃いたのは靖国神社を大切に思われていた根津嘉一郎先生のお導きかもしれません。