空前絶後の相場教科書

 
21日の終値で単純平均は10%逆行。225先物は19日に10%逆行している。
下げ相場入りは、ほぼ確定で 戻り売り有利になった と思われる。

5月連休前に玉を細くしたので、残玉は少ない。
なのに、相場が大きく変動するとストレスで息苦しくなったりするから不思議である。

さて、今年後半の相場をどう泳いでいくかを考えながら、立花さんの「あなたも株のプロになれる」を読み返していたら、『根の玉の維持』が目に止まった。

「根の玉とは、十分に値幅を取る 基本の玉のことであり、下げ相場に乗ったのは一万株程度であるが、戻りでは三万株増加させて、上手に泳いだ。
そのやり方は、戻りの新値を不等分割で売り、安値で手仕舞いを繰り返すが、根の玉は維持していく。」p260

この時、立花さんが天井近辺から底近辺まで7ヶ月維持したのは10枚。最大建玉数の4分の1である。意外に少ない。

立花さんのやり方はリズム取りがメインであり、最大建玉数比でうねり取りの玉は4分の1。4分の3はリズム取りで稼いでいるのだ。
やはり、この泳ぎ方が相場の正道であろう。

もうひとつ、共感をおぼえたのは
売買の上達とは「自分が取れるところ」がわかってくることである。
そうなれば「取り方」がわかってくる。

満足できる売買をするためには、
「体調をよく」し「生活のリズムを乱さない」。p329
という箇所である。

「あなたも株のプロになれる」は91年11月9日、買ったその日に徹夜して一気に読んだ。立花さんの苦闘の過程とバブル崩壊で大損した自分が二重写になっため、極度に興奮して眠れなくなったのである。
以来、幾度も読み返したが、そのたびに啓発される。
「自分の力しか ものは見えない」から、自分の技量が上がっていく毎に理解できる範囲が拡がっていくからだろう。
空前絶後の相場教科書である。


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