リールのスプール大径化

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<改造後のTOP PIT1000 と オリムピック トレノMX800>
<交換したスプール と 標準のスプール>

僕は軽くてスプール径が大きいリールが好きで、極力そうしたリールを使っている。
回転の滑らかさとか質感はどうでもいい。ドラッグも目一杯しめ込んで使わない。
高級リールでも大きな魚がかかって、巻取り時に無理な力がかかればギヤがなめって、お釈迦になってしまうし、リールは釣りの六物の一つである糸の付属品(糸巻き)で、消耗品だからだ。

現在、愛用しているリールも、ハンドル・スプールは好みの物に交換している。
ハンドルは5センチぐらいの短いものが好みである。長いハンドルは手の動きが大きくなって緊迫感に欠ける。メーカーが違ってもハンドル・スプールは案外、流用が利くものである。

スプールは大径で軽いものがいい。
大径スプールは
① 巻き取りスピードが速い
② 糸に撒き癖がつきにくい
③ 太い糸でもスプールからこぼれにくい
利点がある。

今回は、オリムピックの トレノMX800 と TOP PIT1000(支那製)の軽量小型リールのスプールを大径化してみた。
作業開始は9月27日で何度かフィールドテストをして今月になって納得できる仕上がりになった。

オリムピックの トレノMX800は重量は258g。
スプール径は43.mmでアルミ製。少々重く 50g。(糸込み)
このスプールをTOP PIT1000のスプール径44.8mm、重量22gのプラスチック・スプールに交換する。
すると、約20gの軽量化になる。

TOP PIT1000は重量は210g。
標準仕様のスプール径は44.8.mmで樹脂製。
これには
GS50 (GUANGWEI支那製)の47.3mmのスプールを取り付ける。

まず、オリムピック トレノMX800の改造。
 トレノMX800にTOP PIT1000の44.8mmスプールを取り付ける。
ローターの張り出し部がスプールに接触・干渉するので、カッターで張り出し部を荒削りした後、小型の棒やすりで削る。
ところが、接触しないはずの所まで削っているのに、スブールとローターが接触して止まってしまう。

スブールの裏側にあるドラッグの鳴きバネが干渉してスプールが垂直になっていないため、接触するようである。
ラジオペンチで鳴きバネをむしりとって一度は解決したかに見えたが、スプールを脱着した後に接触してしまうことがある。
これはスブールの取り付けシャフトの径がTOP PIT1000の4ミリに対しトレノMX800は3.5mmと細いため、ドラッグを締め込んだ時にスプールが偏よって、回転時にローターと接触するのがわかった。
シャフトにアルミテープを巻いて完全に解決した。

欠点はローターのストロークが違う他メーカーのスプールを流用したため道糸が下部に偏って巻けてしまう。
スペーサーのワッシャーを取っても改善しない。
で、厚さ1.2mmあるスブールのストッパーギヤを取り外し、
代わりに厚さ0.5ミリ、φ3mmのステンレス平ワッシャーの穴径をドリルで3.5mmに加工して取り付けた。
さらに下糸を上半分に重点的に巻いて、下半分に本番用の6号糸50mを巻くように工夫した。
これで多少改善し、実釣時も快適な巻取りが出来るようになった。

小型リール トレノMX800がスブール径44.8mmの2000番クラスの中型リ―ルにバージョンアップ、重量も258gから230gに軽量化できた。

次にTOP PIT1000の改造。
GS50のスプールは標準品より長いので、精密細工用のノコギリでスカート部を15mmカットする。
材質はプラスチックで柔らかいから、簡単に作業終了。
ハンドルもダイワの木製握りの高級品に交換した。ただし、このハンドルは45gで標準品の40gより5グラム重い。

しかし、実際に釣り場で使ってみるとハンドルが逆転して道糸がパラパラとコボれるトラブルが発生した。
対策としてリールを分解してグリスを除去したあとアルコールで脱脂した。
さらにスプールシャフト下部にφ4mmのワッシャーを4枚、鉛の板オモリにφ4mmの穴を開け取り付けてみた。これが若干の抵抗になって逆転防止に効果があるようだ。
これらでハンドルの逆転はわりと改善した。
また、TOP PIT1000のローターがショート・ストロークのため、GS50のスプールに糸が偏って巻けてしまう。
これも、下糸を上半分に重点的に巻いて、下半分に本番用の6号糸50mを巻くように工夫した。

結果、3000番クラス並みの47.3mmのスブール径を持った215gの超軽量リールの完成である。
しかも、ギヤ比は5.1のハイスピードである。(GS50は4.3)

どちらも6号糸が安心して使えるから、普段の釣行時に持参する
レギュラー・リールになったのである。



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