気がつけばランティエ

イメージ 1

(写真は荷風愛用のローライフレックス

先日、1円で買った投資本「気弱な人が成功する株式投資」(祥伝社新書) 岩崎日出俊著 読了△

著者の岩崎日出俊さんは銀行員出身だけあって超真面目!
内容は一言で言って
「バフェットをお手本にしてユニクロみたいに大化けする株を買いなさい」
というもの。
それができりゃー、苦労しねーよ。

ページ、パラパラの後、放り投げようとした時、「永井荷風はランティエだった」という文字が目に飛び込んだ。

ランティエとは不労所得によって働かずに遊んで暮らせる人のことである。

ランティエという言葉は大学生時代にポール・ボネという在日フランス人のコラムで知った。(ダイヤモンド誌連載)
ポール・ボネによれば、フランス人は年金で食えるようになると直ちに仕事をやめて、小博打などをして遊んで暮らす小ランティエになるという。

「いいなー、そういう生活。」
軟弱大学生の僕はランティエ的生活に憧れたものである。
だから、ランティエの文字に敏感に反応したのだ。

濹東綺譚で有名な永井荷風
戦前の永井荷風は資産家で文化人的ランティエとして優雅に暮らしていたという。
ところが、敗戦のインフレでスッテンテン。
なまじっか大金持ちだっただけに、みじめな晩年だったようだ。
知らなかったね。ここは興味深く、じっくり読み直した。

そうしてみると、今の自分は相場という博打と女遊びにうつつを抜かすランティエで、、若い頃の夢が実現した、幸せ一杯の境遇じゃないか!
と嬉しくなったのである。
でも、調子こいて、荷風みたいに
スッテンテンにならないようにしないとね(笑)

永井荷風曰く、
「日本人は三十の声を聞くと青春の時期が過ぎてしまったように云うけれど
熱情さえあれば人間は一生涯青春で居られる」

「どんな女でもいいのです。心底から私を有頂天にさせてくれる、身も世も忘れさせてくれるような女なら、どんな女でもいいのです」

しびれるセリフだね!




*無礼なコメントは予告なく削除します(笑)
相場戦略研究所 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1289/