津本陽の「欲望地図」

イメージ 1



直木賞作家、津本陽の「欲望地図」の主人公、松田千次郎はバブル期の建設会社の資材係長である。

千次郎は、さまざまな手段で会社のために裏金を作り、自分も土地・株投機で10億の金を作ることに成功した。
その金で、愛のない妻と離婚し、恋仲になった銀座の美人ホステスと暮らし始めるという ラブ・ストーリーで、最後は煙突ペンキ屋オーナーとして世渡りしていくという物語である。

昨年の夏、ブックオフで見つけて彼女に買ってもらった。
平成バブルを、どっぷりと味わった者としては、実にリアルな小説で感動した。

平成バブル期の相場師の夢は、千次郎的に
有り余る金を握って、若い美女を愛人にして人生を楽しみたい!
という事であった、と思う。 俺もそう思って相場を張った(笑)

男は本来、そうした夢を目標に人生を送るべきなのだが、大概は中途半端に妥協して結婚し、バシタの奴隷に成り下がってしまうのが世間一般の男の姿である。

そんなダサイ男になりたくない。その一心で相場師として世渡りしてきた。
幸い、小金を掴んで、現在、若い女と遊んで暮らせる身分になっている。
まぁ、相場師になって良かったのかな?

後は何年、男として生き延びることができるか、が勝負であろう。




相場戦略研究所 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1289/