脳の経年変化

今年の4月は気温が低かったせいか安眠できる日が多く、夜は9時頃寝て、朝は4時頃目覚める以前の生活リズムに戻ることができました。よく眠れたせいか体力的、精神的に相当回復した感じです。

面白いことに、それと比例して玉を入れる回数が少なくなりました。以前は値動きに対して堪え性がなく、頻繁に売買していたのが、いい意味で鈍さが出てきた。
相場を張るには、いい意味での鈍さが必要なのです。
そうした感覚は一度身につけたと思っていても、体調や自分の脳の経年変化で徐々に変質していきます。

鏑木繁さんは相場師の盛衰は運であると言い切っていますが、
私はそれだけではなく、歳を取って脳が衰えるにしたがって、相場を張ることによるストレスに耐えられなくなるのではないか。
そして、若い全盛期の成功体験、その時の相場感覚の残影が脳に強く残ることによって、現実の値動きと自分の相場感覚にミスマッチが生じることが原因ではないかと考えています。
そうした時、大きな玉を建ててしまえば再起不能のダメージを受けてしまいます。

歳を取るにしたがって、資金を限定し、慎重で消極的な相場の張り方に移行していくべきなのではないでしょうか。

そして、よくいわれる試し玉の活用も、その相場の値動きが自分にあっているか、耐えられるかどうかどうかを見極めるためのものと割り切ってもいいのではないかと思っています。